失敗しない転職活動の進め方 転職を成功につなげる志望動機・志望理由の書き方

志望動機・志望理由とは?

「志望動機・志望理由」は、「なぜその会社・職種へ応募しようと思ったのか」「なぜその会社・職種で働きたいのか」を伝えるものです。志望動機・志望理由は、採用担当者が応募者の入社意欲を判断する材料となるため、必要な内容を盛り込みつつ、自分の熱意をアピールすることが大切です。

また、履歴書などの書面に記載するだけでなく、面接でも尋ねられますので、志望動機・志望理由はしっかり準備しておきましょう。

志望動機・志望理由に盛り込むと良い内容

採用担当者は、志望動機・志望理由から次のような点を読み取ります。

・自社への入社意欲は高いか
・会社や職種に対して熱意が感じられるか
・入社後に活躍してくれそうな人か

そのため、どのような内容を盛り込むかはとても重要です。志望動機・志望理由を考える際は、「職務経歴の強み」「応募企業への思い」の2点を盛り込むようにしましょう。

・職務経歴の強み
企業にとって魅力的な人、即戦力であると判断されなければ採用には至りません。志望動機・志望理由では、「自分には何ができるのか」「どんなスキルを持っているのか」をアピールしてください。どのような環境で、どのようなクリエイターを目指したいのかなど、自分にとって譲れないポイントを添えてみるのもよいでしょう。

・応募企業への思い
企業は、「内定を出したら自社に入社してほしい」「長く勤めてもらえる人を採用したい」と思うのが一般的です。そのため、採用するかどうかを判断する際には、「なぜ当社でなければいけないのか」も重要なポイントです。「応募先企業でなら自分のこだわりが叶う」など、内容に一貫性を持たせましょう。

志望動機・志望理由の作り方の5つのポイント

志望動機・志望理由を考える際のポイントは次の通りです。

・転職理由と志望動機・志望理由に一貫性を持たせる
どんなに意欲をアピールしても、転職理由との一貫性が感じられなければうわべだけの内容に聞こえてしまいます。
例えば、「自分には○○という目標があり、それを叶えるために〇〇のような努力をした。しかし、〇〇のため前職では叶えられなかった。しかし、〇〇である御社なら自分の目標が叶う。だから志望した」という流れになるよう、転職理由と志望動機・志望理由を考えましょう。

・オリジナルの内容にする
面接対策本やインターネットの転職サイトなどには、多くの志望動機・志望理由の例文がありますが、それらの文章をそのまま使用するのはおすすめできません。
転職理由との一貫性が感じられない、どこかぎこちなく具体的ではない、突っ込んで聞いたら返事に困っているなど、採用担当者は些細な点から応募者の本心を見抜きます。「誰か」の言葉ではなく「自分」の言葉で伝えられるよう、オリジナルの文章を考えるように準備してください。

・自分のスキルや実績も盛り込む
「自分には〇〇というスキルや実績があり、御社で力を発揮できると思っている」というように、自分の実績やスキルを盛り込むことで、志望動機・志望理由がオリジナルのものに変わります。経験のアピールにもなります。

・内容は具体的に
「御社の経営理念やビジョンに共感したため志望しました」という人がいますが、これだけでは「どの点に共感したのか」がわかりません。「なぜ自社じゃなければいけないのか」という採用担当者の疑問に答えられるよう、「どんな点に共感したのか」まで伝えるようにしましょう。

・NGワードに気を付ける
「御社で学ばせていただきたい」という言葉は、謙虚さと学ぶ意欲をアピールできると思われがちですが、「会社は学ぶところではない」「即戦力を優先して採用したい」といわれてしまう可能性があります。また、「福利厚生や給料が今より良かったから」「仕事とプライベートを両立させたい」など、条件面のみを志望動機にしてしまうと「仕事に意欲が感じられない」と判断されてしまう可能性がありますので注意しましょう。

盛り込む内容がたくさんありますが、志望動機・志望理由を文章で伝える場合は5行程度にまとめましょう。

まとめ

志望動機・志望理由は、「その会社で働きたい理由」を伝えるものです。応募先企業にとって魅力的な人材であることをアピールするため、「自分だったらその会社でどんな風に活躍できるのか」まで伝えるようにしましょう。

企業は、入社意欲が高く熱意が感じられる人、入社後に活躍してくれそうな人を求めています。これらの内容を志望動機に盛り込み、転職成功につなげてください。