失敗しない転職活動の進め方 職務経歴書の書き方のコツ

職務経歴書とは?

職務経歴書とは、応募先企業に自分の業務経験やスキルなどを確認してもらうための書類です。どのような組織でどのような仕事に携わり、どのような経験を通してスキルを培ってきたのか、自分のスキルや経験を応募先企業でどう活かせるのかをアピールしましょう。

記載したい内容はたくさんあるかもしれませんが、長々と書いても読んでもらえなかったり内容が伝わりにくくなってしまったりする可能性があります。アピールしたい実績を絞り込んで重点的に説明し、その他の部分は簡潔に書くとよいでしょう。

形式的な書類ではなく、経験や強みがリアリティを持って企業へ伝わるように工夫して書くことで書類選考の通過率も高まります。

職務経歴書のおすすめの構成

職務経歴書に書くべき項目は次の通りです。

・タイトル、氏名、日付
誰のどんな書類か、いつのものなのかがわかるよう、最初に「職務履歴書」というタイトルをつけ、右端に自分の氏名と作成した日付を記載しましょう。

・職務要約
職務経歴書の冒頭には、職務履歴書の内容を100字程度に要約したものを記載しましょう。採用担当者が最初に目にする部分でもありますので、必要な情報を簡単にまとめるのがおすすめです。

・職務経歴
在職期間・会社名・規模・事務内容・担当業務・実績・業務での工夫点・PRポイントなど、経歴の詳細を記載します。表にしてまとめる、実績のように数字で表せるものは数字で記載すると伝わりやすいでしょう。また、実績や成果を出すために、どのような点を工夫してきたのかを簡潔に記載することで、自分の経歴をよりアピールできます。

・資格
所有している資格がある場合は記載します。応募先企業の業務に必要なものや役に立つ資格は必ず記載してください。

・活かせる経験・知識・スキル
応募先企業で活かせると思う経験や知識、スキルを箇条書きなどで記載することで、アピールポイントが伝わりやすくなります。説明を加える場合は、読みやすいよう1項目につき1~2行程度におさまるようにまとめましょう。企業へ強くアピールしたい場合は職務要約の下に記載するのもオススメです。

・自己PR
業務以外の部分で、自分をアピールする欄です。どの会社でも通用するスキル、ビジネスパーソンとして必要なスキルを記載しましょう。
文章もしくは箇条書きなどの書き方がありますが、文章なら5行程度、箇条書きなら3つを目安に、要点をまとめるようにしてください。

上記は一例ですので、企業に対して強くアピールしたい項目を上部に持ってきて目に留まりやすくする、応募企業と親和性のある実務経験の情報量を多くする、ブランク期間がある場合はその際に行っていたことを記載するなど工夫をするとよいでしょう。数多くの書類に目を通している採用担当者視点に立って「この人に会いたい」と思わせるようなものを作成してみてください。

職務経歴書の作り方の3つのポイント

職務経歴書を用意する際、おさえておくべきポイントをご紹介します。

・職務経歴書を作成する前にキャリアの棚卸しをする
必要な情報を端的に伝えるため、これまで務めてきた企業別にキャリアの棚卸しをしましょう。「どんな仕事を経験してきたのか」「どんなことが得意なのか」「どんなスキルを持っているのか」を整理します。自分が挙げてきた実績や他社からの評価なども書きだしてみてください。

・見やすく分かりやすい内容を心掛ける
採用担当者は短時間で多くの書類に目を通さなければなりません。要点を素早く伝えられるよう、職務経歴書は見やすく・分かりやすく書いてください。

そのほか、
・用紙はA4サイズを選ぶ
・枚数はA4用紙2~4枚を目安にまとめる
・項目ごとに見出しをつける
・区切りの良さを意識し、一つの企業の経歴がページをまたがないようレイアウトする
・内容は、箇条書きもしくは簡単な文章にまとめる
・企業に興味を持ってもらえそうな内容を意識する

などのポイントもおさえておくと良いでしょう。

・自分と応募先企業に接点を見つける
キャリアの棚卸しと同様に、応募先企業の分析をし、自分と応募先企業との接点を見つけましょう。企業分析をする際は、「どんな相手に」「どんな商品を」「どうしているのか」をポイントに考えます。
応募先企業の分析ができたら、どのような人が活躍する会社なのかをイメージし、自分との接点を見つけてください。接点が多いほど、企業に会いたいと思ってもらえる可能性が高くなります。

まとめ

職務経歴書とは、応募先企業に自分の経験やスキルを理解してもらうための書類であり、職務要約・職務経歴・資格・スキル・自己PRなどを記載します。見やすく分かりやすい内容を心がけ、A4サイズの用紙2~4枚ほどにまとめるようにしましょう。
企業が「会ってみたい」と思えるような内容かどうかを意識し、応募する企業に合わせて作り替えるのもオススメです。

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